燃料電池の原点のグローブ電池
燃料電池の原型を作り上げたのは、イギリスのグローブ卿という人で、1839年のことです。
もっとも、原理そのものの発見はさらに古く、やはりイギリス人のデービーが、1801年に発見したといわれていますグローブ卿が考案した燃料電池は、発電の原理をそのまま実現できる、きわめてシンプルなものです。
実際には図のような装置を4つ直列につないで1ボルト強の電圧を得たのですが、ここでは1つだけの図を示します。
電解質溶液である希硫酸を入れた容器に、試験管を二本立て、一方に酸素ガスを入れ、もう一方に水素ガスを入れます。
そしてそれぞれの試験管に白金の電極を入れ、両電極を適当な電気的な負荷によって結びます。
これにより、水素側では水素ガス(分子)が水素イオン(電気的に正)になるので電子(電気的に負)が余り、一方で酸素側では電子と結合することで酸素ガス(分子)が酸素イオン(電気的に負)となります。
従ってその両者の間には電流(電子の流れとは逆向き)が流れます。
水素イオンと酸素イオンは希硫酸の中で合流し、水となります。
つまり全体としては、水素ガスと酸素ガスとから水が発生したことになります。
余談ですが、グローブ卿は図の「負荷」として、水の電気分解すなわち燃料電池とはほぼ逆の作用をさせたそうです。
